周旋

日本語

この単語の漢字
周	旋
しゅう 第四学年	せん 常用漢字
音読み

発音

• (東京式) しゅうせん [shùúséń] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ɕɨᵝːsẽ̞ɴ]

名詞

周旋 (しゅうせん)

1. (古用法) 日常の行動。立ち居振る舞い。
2. (古用法) 騎馬で互いにクルクル回り戦うこと。
3. 物事を取り計らうために動き回ること。奔走すること。
   • 会食の時間となれば賓客（ひんかく）は三々伍々幾多の卓に倚（よ）って祝杯を挙げ二十余名の給仕人燕尾服にて食卓の間を周旋す。（村井弦斎『食道楽』）
4. (古用法) 同じところを巡り歩くこと。
5. 当事者同士の間に立ち、売買や雇用の話がまとまるよう取り計らうこと。
   • 家屋敷はある人の周旋である金満家に譲った。（夏目漱石『坊っちゃん』）
6. 「周旋人」の略。
7. 国際紛争の当事国間の交渉を第三国が世話すること。

類義語

• （語義4）斡旋、肝煎り（きもいり）、口入れ（くちいれ）、口利き（くちきき）、世話、仲介、取り持ち（とりもち）、仲立ち（なかだち）

関連語

• 複合語: 周旋業、周旋人、周旋屋

翻訳

（語義4）

• 英語: mediation ^(en), agency ^(en)

（語義6）

• 英語: good offices ^(en)

動詞

1. 奔走する。
2. 周遊する。
3. 当事者同士の間に立ち、売買や雇用の話がまとまるよう取り計らう。
   • 「お前が役者になる気なら、僕が十分周旋してやらア」（岩野泡鳴『耽溺』）
4. 国際紛争の当事国間の交渉を第三国が世話する。

活用

活用と結合例

周旋-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
周旋	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	周旋しない	未然形 + ない
否定(古風)	周旋せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	周旋される	未然形 + れる
丁寧	周旋します	連用形 + ます
過去・完了・状態	周旋した	連用形 + た
言い切り	周旋する	終止形のみ
名詞化	周旋すること	連体形 + こと
仮定条件	周旋すれば	仮定形 + ば
命令	周旋しろ 周旋せよ	命令形のみ

翻訳

（語義3）

• 英語: mediate ^(en), intercede ^(en)