日本語 編集

名詞 編集

がいじん

  1. 外国人。特に、日本に住んでいる外国人。
    • 「どこかに、スケートのくつが、ないもんかな。」と、おもいだしたように、いいました。「なに、きみは、スケートができるのかい。」と、おじさんが、きました。「おけいこをしたいんだよ。」「そんなら、S町エスまち夜店よみせへいってごらん。あのへんには、外人がいじん家族かぞくが、たくさんきているから、ないともかぎらない。」(小川未明 『緑色の時計』)
    • 軽井沢は松の木を誇る日本趣味の名所ではない。外人によって開拓された国際的避暑地として、今日の時世にも、まだ外人が我物顔に振舞っているのが目ざわりになることもあるが、それよりも、この地にうろうろしている青年男女の風俗や挙動が、外人イミテーションとしか思えないのが、私には擽ったく思われることが多い。(正宗白鳥 『軽井沢にて』)
    • 彼は料(はか)らぬ深き歎きに遭ひて、前後を顧みる遑なく、こゝに立ちて泣くにや。我が臆病なる心は憐憫の情に打ち勝たれて、余は覺えず側に倚り、「何故に泣き玉ふか。ところに繋累なき外人(よそひと)は、却りて力を借し易きこともあらん。」といひ掛けたるが、我ながらわが大膽なるに呆れたり。(森鴎外『舞姫』1890年)
  2. (古)当人ではない他の人。
    • 外人之評有といへども先師の一言まじる物は此に記す(向井去来去来抄』)
      (芭蕉ではない)他の人の評釈であっても、先師(芭蕉)の一言が混ざっているものはこれ(去来抄)に記載する。
  3. (古)部外者疎遠な人。

発音(?) 編集

  • ガ↗イジン

用法 編集

外国人に対する何らかのステレオタイプが含まれることが多い。中立的な語としては外国人を用いる。


中国語 編集

名詞 編集

 wàirén

  1. 外国人
  2. 赤の他人部外者