漢字 編集

字源 編集

  • 形声。「」() + 音符「」を合わせた字で、「かぜ」を起こすと見なされた蛇が原義(「」も同様で意符が「虫」)。「凡」は「」の原字で、盤の側面の象形。「虫」に代えて「」を用いた文字が「」であり、両方とも「かぜ」の使いとされた。
    • 古くは頭子音 pl- をもち、l の残った語がである。
   

     

 

 
甲骨文字 金文

簡帛文字 簡牘文字 古文

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義 編集

  1. かぜ
  2. 病気
  3. ある地域などの様子をもった。

日本語 編集

発音(?) 編集

名詞 編集

  1. かぜ空気の流れ。
  2. かぜ)ある勢力の勢い
  3. フウ風習気風慣習雰囲気
    • 江戸の風を伝える屋敷。
  4. フウ風体恰好
    • 僧侶の風をなす。
  5. フウ様子ふり
    • 家でもだらけた風をしない。
    • 知らないふうを装う。
  6. フウ性向性格傾向きらい
    • 狷介の風がある。
  7. フウ体裁。聞こえ。
    • 風が悪い。
  8. フウ様態。感じ。
    • そんなふうに言う。そんなふうに思えた。
    • かつおぶしはどういうふうに選択し、どういうふうにして削るか。(北大路魯山人『だしの取り方』)
    • 映画における音楽の位置をうんぬんするとき、だれしも口をそろえて重大だという。/なぜ重大なのか。どういうふうに重大なのか。だれもそれについて私に説明してくれた人はない。(伊丹万作『映画と音楽』)
    • 誰かに紹介をして貰ふつもりだつたが、それよりも直接にお庭拝見といふふうに名刺を通じた。(室生犀星『名園の落水』)

翻訳 編集

接尾辞 編集

  1. フウ)(とくにある地域の)特徴を有したさま。風味
  2. フウ)そのような雰囲気のあるさま。似ているさま。
  3. かぜ)(多く「〜風を吹かす」の形で)ある身分仮託して、居丈高になる様子

関連語 編集

熟語 編集


中国語 編集

*(簡体字:

名詞 編集

  1. かぜ
  2. うわさ

人名 編集

  1. 中国人ののひとつ。

朝鮮語 編集

*

熟語: 朝鮮語 編集


ベトナム語 編集

*


コード等 編集

点字 編集