画餅(がべい)
- 役に立たないもの。計画だけあって、実現しないもの。
- だからよしんばあの婆の爪の下から、お敏を救い出す名案があってもだね、おまけにその名案が今日明日中に思いついたにしてもだ。明日の晩お敏に逢えなけりゃ、すべての計画が画餅になる訣だろう。(芥川龍之介 『妖婆』)
三国志・魏書・盧毓伝
- (白文)選擧莫取有名、名如畫地作餅、不可啖也
- (訓読文)選び挙ぐるに名有る(のみ)を取る莫れ。名は地に画きて餅を作すが如し、啖ふべからず。
- (現代語訳)登用するのに有名であるからといって採用してはいけない、名(評判)などと言うものは、地面に画いた餅みたいなものだ、食べることはできない。