日本語 編集

動詞 編集

する (もくする)

  1. (他動詞) 認める見なす評価する。判断する。
    • 1918年、田山録弥「心理の縦断と横断」[1]
      私が、私の心の閲歴で平気でさらげ出して書くので、ある人は、私を目して厚顔無耻だと言つた。厚顔無耻! 私は考へた。
    • 1923年、宮本百合子「日記」[2]
      それが動機となり、共産党員と目される学生学者すべて警視庁で拘引し調べることにしたと、今日の新聞にある。それを読み、心が或ショックを感じた。
    • 1942年、岸田國士「演劇と政治」[3]
      近代国家が文芸政策の中心として取り上げたのは云ふまでもなく、文芸院の設立である。文学者中、国家が認めて第一流と目する詩人、小説家、劇作家、評論家、歴史家、新聞記者等を会員に推し[…]

活用 編集

目-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 目しない 未然形 + ない
否定 目せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
目される 未然形 + れる
丁寧 目します 連用形 + ます
過去・完了・状態 目した 連用形 +
言い切り 目する 終止形のみ
名詞化 目すること 連体形 + こと
仮定条件 目すれば 仮定形 +
命令 目せよ
目しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫(2018年8月28日作成。底本:「定本 花袋全集 第二十四巻」臨川書店、1995(平成7)年4月10日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000214/files/48898_65774.html
  2. 青空文庫(2013年4月13日作成、2013年8月19日修正。底本:「宮本百合子全集 第二十三巻」新日本出版社、1986(昭和61)年3月20日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43247_38173.html
  3. 青空文庫(2010年3月1日作成、2016年4月14日修正。底本:「岸田國士全集26」岩波書店、1991(平成3)年10月8日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44696_38412.html