日本語

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慣用句

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残る(みみにのこる)

  1. 聞いが)忘れられることなく記憶として残る
    • ですが、ちょっと耳に残る鈍い音をきいたんです。さよですなア、空気をシュッと切るような音です。(海野十三「省線電車の射撃手」)〔1931年〕[1]
    • そして声がしました。「あなたを愛します。ほんとに愛します。」詩の文句だったのでしょうか。いや確かに、あの人の言葉でした。それが深く、耳に残り、心に残りました。(豊島与志雄「旅だち」)〔1946年〕[2]
    • でも、こうなったので、或る日ドックの帰りに、いちど病院へ見舞には見えてくれた。しかし何を云って帰ったか、何も耳に残らなかった。(吉川英治「忘れ残りの記」)〔1955年~1956年〕[3]
  1. 青空文庫(2004年11月8日作成、2013年2月27日修正)(底本:「海野十三全集 第1巻 遺言状放送」三一書房、1990年10月15日第1版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/1235_16951.html 2019年9月27日参照。
  2. 青空文庫(2008年1月16日作成)(底本:「豊島与志雄著作集 第四巻(小説4)」未来社、1965年6月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42725_29446.html 2019年9月27日参照。
  3. 青空文庫(2019年8月30日作成)(底本:「忘れ残りの記」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2012年6月1日第19刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/54155_69117.html 2019年9月27日参照。