日本語

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動詞

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する (こうする)

  1. (自動詞) 船舶飛行機乗っ移動する。船舶や飛行機などが航行する。
    • 1916年、豊島与志雄「運命のままに」[1]
      それからまた大洋の上を軍艦に乗って航している英子の父の姿を思い浮べた。
    • 1922年、田山録弥「女の温泉」[2]
      この出雲大社参詣に比べて、更に面白いのは、大阪から瀬戸内海を航して、九州の別府まで行く、くれなゐ丸の航程であつた。
    • 1950年、和辻哲郎「日本の悲劇」[3]
      彼は真西に航して七月三十日にホンデュラス湾端のグヮナハ島に着き、ユカタンの商人に逢って、在来この地方で接することの出来なかった高度文化の国のあることを知った。

活用

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航-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 航しない 未然形 + ない
否定 航せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
航される 未然形 + れる
丁寧 航します 連用形 + ます
過去・完了・状態 航した 連用形 +
言い切り 航する 終止形のみ
名詞化 航すること 連体形 + こと
仮定条件 航すれば 仮定形 +
命令 航せよ
航しろ
命令形のみ
  1. 青空文庫(2010年11月24日作成。底本:「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社、1967(昭和42)年6月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42395_41315.html
  2. 青空文庫(2022年1月28日作成。底本:「定本 花袋全集 第二十七巻」臨川書店、1995(平成7)年7月10日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000214/files/49003_74932.html
  3. 青空文庫(2018年11月24日作成。底本:「鎖国」筑摩叢書、筑摩書房、1990(平成2)年1月30日初版第22刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/51364_66549.html