見解 (けんかい)
- 物事に対する考え方。意見。解釈。
- 1929年、平林初之輔「現下文壇と探偵小説」[1]
- そこで探偵小説の価値については自ら二つの見解が対立するようになった。一は、探偵小説に独自の価値を認めないで、ただ一般の文学として秀れたものであって、その中に探偵小説的要素を備えたもの[…]
- 1931年、北大路魯山人「料理と食器」[2]
- ただ一ついっておきたいことは、ともかく、そういうようなことから医者とか料理の専門家といういろいろな物識りが、料理についてさかんに論議してはいるが、その一人として料理と食器についてはっきりした見解を述べているものがいないということだ。
見解する (けんかいする)
- (まれ) 何かの物事に対する考え方を示す。意見や解釈を示す。
- 1919年、京都日出新聞「社会政策と税制問題 (上・下)」[3]
- 惟うに反対論者の所謂正義とは畢竟アダムスミスの正義原則論以外に出でないのであってスミスは租税賦課上より見解して所謂課税上の四大原則を確立し、正義又は公平の原則として「租税の賦課は各人の所得に順応すべく即ち租税徴収による各人所得の減少の割合は平等ならざる可らず」と説明して居るのであるが[…]
- 1954年、石山權作、第19回国会衆議院[4]
- そうしますと、今回の公務員法の一部改正法案というものは、このマ書簡の中心をなすところの準司法的な性格が保たれておるかどうかという疑義を私は持つておるものであります。保たれないというように私は見解しておるのでございますが、その点はいかがなものでございましようか。
- 2020年、川内博史、第201回国会衆議院[5]
- 異なる事柄、あるいは異なる内容、あるいは異なる事実、いかなる言葉遣いであろうと、法務大臣の発言としては、法務省が見解した事実と異なる発言をしてしまったというのが法務大臣としての発言であるべきなんですよ。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 見解しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 見解せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 見解される | 未然形 + れる |
丁寧 | 見解します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 見解した | 連用形 + た |
言い切り | 見解する | 終止形のみ |
名詞化 | 見解すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 見解すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 見解しろ 見解せよ | 命令形のみ |
- ピンイン: jiànjiě
- 注音符号: ㄐㄧㄢˋ ㄐㄧㄝˇ
- 広東語: gin3gaai2
- 閩南語: kiàn-kái
- 客家語: kien-kié