読書万巻を破る(どくしょまんがんをやぶる)
- 多くの書物を読破すること。
- 或いは熟読すべく、或は速読すべく、一概に言へぬとし、平均して一日一巻、一年で三百六十余巻、十年で三千六百余巻、約三十年で一万巻に達することになる。二十歳から五十歳までに読書万巻を破るは决して難いことでなく、と云つて二万巻を読むは、不可能でなくても、余程の努力を要する。――三宅雄二郎『面白くならう』帝都日日新聞社、1938年2月、309頁。
- (白文)読書破万巻。下筆如有神。
- (訓読文)読書万巻を破る、筆を下せば神あるが如し。
- 杜甫『杜少陵詩集』上巻、鈴木虎雄訳解、国民文庫刊行会〈続国訳漢文大成 文学部 第4巻〉、1929年2月、再版、70頁。
- 中野吉平『俚諺大辞典』東方書院、1933年10月、643頁。
- 『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、812頁。