日本語

編集

慣用句

編集

足元掬う(あしもとをすくう)

  1. をついて相手失敗敗北させる。
    • これが正直に統計の上に現われて来たので、こういう統計調査事務所の職員を置いておくと、おそらく完全に自分の足元をすくわれる。(竹村奈良一、第12回衆議院内閣・地方行政・農林・人事・運輸・労働・経済安定委員会連合審査会)〔1951年〕[1]
    • 未来都市計画は、お人好しの立案者が予想しなかったあぶれ者の流入によって、足元をすくわれると相場は決まっている。(富田倫生「青空のリスタート」)〔1990年〕[2]

語源

編集

足を掬う」の誤りから。「下部」という意味が「足元」にあるので、あながち間違いでもない。また、不安定な足元(=立っている場所)をすくわれると、バランスを崩してしまうということからか。「足元をすくわれる」の形で広く一般的に用いる

  1. 「第12回国会衆議院 内閣・地方行政・農林・人事・運輸・労働・経済安定委員会連合審査会議事録 第1号(昭和26年11月9日)」p. 31. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/087/0290/08705080290010.pdf 2018年3月18日参照。
  2. 青空文庫(1997年8月26日公開、2014年4月17日修正)(底本:「青空のリスタート」ソフトバンク出版事業部、1992年9月30日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000055/files/698_51256.html 2019年4月13日参照。