遊 冶(ゆうや)
- 男が遊びにふけり、容姿を着飾ること。また、そのような男。
- これを御するの法いかがすべきや。これを導きて人となさんとするには、まずその飲酒を禁じ遊冶(ゆうや)を制し、しかる後に相当の業につかしむることなるべし。その飲酒、遊冶を禁ぜざるの間は、いまだともに家業の事を語るべからず。『学問のすすめ』福沢諭吉)
- 序(ついで)だが、伯父は最初から正妻といふものを置かず、妾から妾を渡り歩くといふ放縦遊冶(いうや)の生活をつゞけてゐて、そしてその誰にも子供がなかつたので、お信さんの外にも、後嗣(あとつ)ぎの養子を別にして、他に二人も養女と名のつく者を持つてゐた。(加能作次郎『乳の匂ひ』昭和15年)