髣 髴(ほうふつ)
- よく似ていて紛らわしいこと。
- 不明瞭でぼんやりした様。
- そうして、それはやはり日本の化け物のようでもあるが、その中のあるものたとえば「古椿」や「雪女」や「離魂病」の絵にはどこかに西欧の妖精らしい面影が髣髴と浮かんでいる。(寺田寅彦 『小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」』)
- (多くは、「髣髴とさせる」の形で)自然に思い起こされるように似ている様。
- そうやって描かれた作品の世界が、これまでの丹羽氏の作品がよきにつけ悪しきにつけ持っていた生の肌合いを失って、室生犀星氏の或る種の作品を髣髴とさせることにも、この作品としての問題はひそんでいるのだろう。(宮本百合子 『作品の主人公と心理の翳』)
髣 髴(fǎngfèi)
- ~に似る。
髣 髴(fǎngfèi)
- あたかも~のような。