および 𫜸 も参照。

漢字

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𠮟

字源

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  • 形声。「」+音符「 /*TSIT/」。
    • かつて「会意形声文字」と解釈する説があったが、根拠のない憶測に基づく誤った分析である。
小篆
説文
(漢)

意義

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日本語

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常用漢字(「」も通用字体[2]

常用漢字

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動詞

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𠮟する (しっする)

  1. しかる
  2. 舌打ちをする。

活用

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熟語

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用法

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  • 辞書では本字「𠮟」(JIS第3水準)が「シツ、しかる」で本来「」(JIS第1水準)は別字(「カ」、口を開くさま)とされるが、その使用実態から見て、「」は「𠮟」と異体の関係にある同字と認めることができる[2]
  • 実態としては、「シツ、しかる」として「」の方が「𠮟」よりも高い頻度で用いられている[3]
  • JIS X 0208 (wp)では、「」と「𠮟」は28-24に包摂 (wp)されている。両者はJIS X 0213 (wp)でも1-28-24に包摂されていたが、JIS X 0213:2004で分離され、1-47-52に「𠮟」が追加された。

手書きの字形について

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  • つくり(右側の部分)は「七」「𠤎」「匕」などの書き方があり、いずれのように書いてもよい[4]

中国語

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𠮟 *

チワン語

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ローマ字表記

  1. 𰝘」の同字
  1. 𭥩」の同字

文字情報

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𠮟 U+20B9F, 𠮟
CJK 統合漢字-20B9F
𠮞
[U+20B9E]
CJK統合漢字拡張B 𠮠
[U+20BA0]
文字コード (文字集合規格)
-
字典掲載
康熙字典 173ページ, 1文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 3247
新潮日本語漢字辞典 (2008) 1280
角川大字源 (1992) 1054
講談社新大字典 (1993) 1740
大漢語林 (1992) 1245
漢語大字典 (1986-1989) 1巻, 572ページ, 5文字目

脚注

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  1. 辞書では本来「しかる」(シツ)と「口を開くさま」(カ)は別字とされ、後者はUnicode 14.0でU+53F1)からU+2B738𫜸CJK統合漢字拡張C)に分離された。UTC #167 Minutes (L2/21-066) (Unicode Consortium) 参照。
  2. 1 2 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「joyo」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  3. 表外漢字字体表(平成12年国語審議会答申)「III 参考」「1 表外漢字における字体の違いとデザインの違い
  4. 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.58 2016年2月29日 文化庁