- (原義) (古用法) 先に生まれた人。
- 学問や芸能を教える人。
- 教師及び教育関係者(の名)を呼ぶときの敬称。
- (尊敬すべき職業についている)人を呼ぶときの敬称。
- (諧謔的)人。御仁。傑物。大将。
- 思うに、この先生は、ほかの泥棒のように、セッパつまった稼ぎ方はしていなかったのである。主として芸者をつれて豪遊し、そうすることによって容疑をまぬがれ、当分の遊興費には事欠かないが、ちょッとまア、食後の運動に、趣味を行う、という程度の余裕綽々たるものであった。(中略)彼が捕えられて伊東署へ留置されると、芸者、料理屋、置屋などからゴッソリ差入れがあった。ところがこの先生、山とつまれた凄い御馳走には目もくれず、ハンストをやりだしたのである。(坂口安吾「安吾巷談 湯の町エレジー」)
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