キクユ語 編集

異表記・別形 編集

発音(?) 編集

この i は長母音である[2]
Armstrong (1940) では thimbũ を始めとした mũcuuhakĩratũitũũrathanigĩthitũ などと同じ「ðiimboクラス」という声調クラスに分類されている[3]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス8」で、他に同クラスの2音節語幹語には matũũrathanikiuga などがある。
  • 〔キアンブ方言〕
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:92) によると孤立形は [mòβìíɾà] で、後ろに ũyũ〈この〉が続く場合も [mòβìíɾà òjó]、wakwa〈私の〉が続く場合も [mòβìíɾà wáákóá]、後ろに がある場合も [mòβìíɾà né] であるが、前に がある場合は [né móβìíɾà]、前に ti がある場合は [tì móβííɾà] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[4]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[5]。湯川 (1981) では mũcuramwerarĩeragĩathĩndirabuubuthanikagogomũbirakĩĩgambakĩĩhindiĩ などは同じ「高低II型」アクセントの名詞と分類されている[4]

名詞 編集

bira クラス3(複数: mĩbira

  1. ボール
  2. ゴム
  3. 自転車

類義語 編集

語義3:〈自転車〉

脚注 編集

  1. Ford, K. C. (1975). "The Tones of Nouns in Kikuyu", p. 61. In Studies in African Linguistics, Volume 6, Number 1, pp. 49–64.
  2. "bira" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 29. Oxford: Clarendon Press.
  3. Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  4. 4.0 4.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123. 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "yy1981"が異なる内容で複数回定義されています
  5. 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.