ngũngũni
カンバ語
編集語源
編集名詞
編集ngũngũni
脚注
編集- ↑ Clements, George N. and Kevin C. Ford (1979). "Kikuyu Tone Shift and Its Synchronic Consequences." In Linguistic Inquiry, Vol. 10, No. 2, pp. 179–210.
キクユ語
編集語源
編集- IPA: /ŋɡóŋɡòníꜜ/
- Benson (1964:xxx–xxxi) によると、孤立形の声調パターンは最も低い音節を1とすると「312」であるが、前に nĩ を置いて Nĩ ngũngũni.「南京虫である。」と言う場合は nĩ を含めて「4312」、前に ti を置いて Ti ngũngũni.「南京虫ではない。」と言う場合は ti を含めて「3312」となる。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス8」で、他に同クラスの3音節語幹語には gĩtayaaya、weereere、baatĩrĩ などがある。
- 〔キアンブ方言〕湯川 (1981) では gĩcigĩrĩra や kĩĩhuruuta、njegeeke、itarara、gĩtumumu などと同じ「二峰型」アクセントの名詞と分類されている[2]が、湯川 (1985) では左記の語の中では gĩcigĩrĩra のみと共に「二峰型」とされ、湯川 (1981) において「二峰C型」という別枠扱いであった mũnyongoro や thungura も同じ型に入れられている[3]。
- 〔カベテ方言〕Kagaya (1981:7,9) によると孤立形、後ろに nĩ がある場合、前に nĩ がある場合、前に ti がある場合の4例全てで [ŋɡóŋɡòní] という声調パターンが見られる[4]。
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:101-102) によると孤立形は [ŋ̀ɡóŋ́ɡòní] で、後ろに ĩno〈この〉が続く場合も [ŋ̀ɡóŋ́ɡòní énɔ́]、yakwa〈私の〉が続く場合も [ŋ̀ɡóŋ́ɡòní jáákòà]、後ろに nĩ がある場合も [ŋ̀ɡóŋ́ɡòní né] であるが、前に nĩ がある場合は [né ŋ́ɡóŋ́ɡòní] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。
- 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:195,199,201) によると孤立形は [ŋ̀ɡòŋ́ɡòní] で、後ろに yakwa〈私の〉が続く場合も [ŋ̀ɡòŋ́ɡòní jáákòà] であるが、前に nĩ がある場合は [né ŋ́ɡòŋ́ɡòní]、前に ti がある場合は [tí ŋ́ɡóŋ́ɡòní] となる[3]。
- 〔ニェリ方言〕Clements & Ford (1979:196) によると基底形は /ŋɡóːŋɡòníꜜ/ で[1]、孤立形でも nĩ の後でも音声的に [(né) ŋɡóːŋɡòní] という発音となる[5]。
名詞
編集ngũngũni クラス9/10(複数: ngũngũni)
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 Clements, George N. and Kevin C. Ford (1979). "Kikuyu Tone Shift and Its Synchronic Consequences." In Linguistic Inquiry, Vol. 10, No. 2, pp. 179–210.
- ↑ 2.0 2.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
- ↑ 3.0 3.1 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
- ↑ Kagaya, Ryohei (1981). "An Analysis of Tonal Classification of Noun in the Kabete Dialect of Kikuyu." In Journal of Asian and African Studies, No. 22.
- ↑ Ford, K. C. (1975). "The Tones of Nouns in Kikuyu", p. 51. In Studies in African Linguistics, Volume 6, Number 1, pp. 49–64.
- ↑ "ngũngũni" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ Muiru, David N. (2007). Wĩrute Gĩgĩkũyũ: Marĩtwa Ma Gĩgĩkũyũ Mataũrĩtwo Na Gĩthũngũ, p. 32.