古典日本語

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成句

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あかぼしのの】

  1. 「明く」、「飽く」にかかる枕詞
    • ひとの たふとねがふ 七種ななくさの たからわれ]は 何為なにせむ なかの うまでたる 白玉しらたまの 児古日こふるひは 明星あかぼし くるあしたは 敷妙しきたへの とこらず てれども れども ともたはぶれ 夕星ゆふづつの ゆふべになれば いざよと たづさはり 父母ちちははも うへはなさかり 三枝さきくさの なかにをむと うつくしく かたらへば 何時いつしかも ひとでて しけくも けくもむと 大船おほふねの おもたのむに おもはぬに 横風よこかぜの にふふかに おほきたれば せむすべの たどきをらに 白妙しろたへの 手襁たすきけ 真十鏡まそかがみ ちて あまかみ あふみ くにかみ してぬかづき かからずも かかりも かみのまにまにと ちあざり めど しましくも けくはしに 漸漸やくやくに 容貌かたちつくほり あさなあさな ふことみ たまきはる 命絶いのちたえぬれ ちをどり 足摩あしすさけび あふぎ 胸打むねうなげき てる ばしつ 世間よのなかみち山上憶良――窪田空穂「萬葉集評釈 巻第五(904)」『窪田空穂全集』第15巻(万葉集評釈 第Ⅲ)、角川書店、1966年6月、141-142頁。