あこがれ【憧れ】
- 「憧れる」の連用形。
あこがれ【憧れ】
- (「憧れる」の連用形名詞化)憧れること。
- 思ふに彼等は、夜の灯火といふものに対して、何かの或る神秘的なあこがれ、生命の最も深奥な秘密に触れてゐるところの、不思議な恋愛に似た 思慕 を感じてゐるにちがひない。(萩原朔太郎 『月の詩情』)
- 私の眞に歌はうとする者は別である。それはあの艶めかしい一つの情緒――春の夜に聽く横笛の音――である。それは感覺でない、激情でない、興奮でない、ただ靜かに靈魂の影をながれる雲の郷愁である。遠い遠い實在への涙ぐましいあこがれである。(萩原朔太郎 『青猫』)
- 憧れる対象。
- 天皇は国民のアコガレなどとは苦しいコジツケで、天皇は日本の一番古い家柄、それだけの事実にたよるのがもっとも正しく、事実そのもののもつ『つつましやかな』国民的敬意にたよっておれば、永遠に問題はない。(坂口安吾 『邪教問答』)