あたりき車力車曳き

日本語編集

あたりき車力車曳き（あたりきしゃりきくるまひき）

当たり前であること。
- 「あたりき車力だ。……まだ、四つには間があるだらう。隊長がゆるすと仰有つたからには、天下御免だ。さあ、やつて来い」――大佛次郎「九十九折」『大仏次郎時代小説選集』第10巻（からす組）、同光社磯部書房、1952年10月、317頁。
- 「あたりき車力くるま曳き。花のお江戸で今売出しの、小桜の玉吉の一の子分、竹蔵哥兄たアおれのこつた」――谷屋充「片恋命かぎり」『お役者地獄』同光社、1954年8月、242頁。
- 成人式にまだ成人していないなによりの証拠とばかり、一同お振袖にプワプワのショールをまとってムスメさんたちが画一的にあらわれてこようが、結婚式に新婦が七回お色直し、近頃は新夫も負けじとお色直し、最初からだましあいっこの金尾のキツネ七変化を演じようとも、あたりき車力あんまの目玉なんだよね。――いいだもも「「ビックリハウス」論」『広告批評』第15号、マドラ出版、1980年7月、 43頁。
- 八　当然、あたりき車力くるま引きってなもんで、俺のカカァ、俺に友情もって毎日送り出してくれるぜ。――「サラリーマンの友情考」『エルダー』第2巻第11号、高齢・障害・求職者雇用支援機構、1980年11月、 97頁。