いけしゃあしゃあ
- 憎らしいほど厚かましく平然としている様子のこと。
- ここで主殺しの科人を引っくくっていけば、八丁堀の旦那方にも好い御歳暮が出来るというもんだ。さあ、こいつ等、いけしゃあしゃあとした面をしていたって、どの鼠が白いか黒いか俺がもう睨んでいるんだ。(岡本綺堂 『半七捕物帳 勘平の死』)
- 当人にとってウソは無いのだから、キショクの良い事だろう。しかし武者小路のような大インテリには、一方に、人間のチャンピオンとしての責任が有る。それが、いかに自分だけはキショクが良くても、今日この事をよしとしていて、明日それと真反対のあの事をよしとして、イケシャアシャアとしている権利は無い。(三好十郎 『恐怖の季節』)