古典日本語「かつを」 < 「かたし」(堅し) + 「うを」(魚)か。
かつお【鰹、堅魚、松魚】(歴史的仮名遣い:かつを)
- (魚, 食品) スズキ目・サバ科に属する魚の一種。暖海・外洋性の大型肉食魚。学名 Katsuwonus pelamis。刺身・たたきなどにして食する。初夏のころのものは初鰹(はつがつお)として珍重され、高値で取引されたが、しだいに安価となり庶民の口にもはいった。
- 目には青葉山郭公初松魚(山口素堂)
- 四月はじめの大空は蒼々と晴れて、町には初袷(はつあわせ)の男や女が賑わしく往来していた。昔ほどの景気はないが、それでも初鰹を売る声が威勢よくきこえた。(岡本綺堂『半七捕物帳』「金の蝋燭」)