くせもの【曲者】
- 一癖あるもの。変人。
- 八十歳近い老爺一人で営業しているらしいが、この老爺なかなか曲者らしい、嫌な人間である、調度も賄も悪くて、私をして旅のわびしさせつなさを感ぜしめるに十分であった!――種田山頭火 (1939年). “図書カード:四国遍路日記”. 青空文庫. 2023年6月7日閲覧。
- やり手。強者。
- 不審なもの。怪しいもの。
- 一人の曲者が、前の日にそこへ埋葬された妙齢の婦人の死体を掘り出して、今しもそれを墓穴から引ッぱり出そうとしているのだった。――モオパッサン (1881年). “図書カード:墓”. 青空文庫. 2023年6月7日閲覧。