髑 髏(どくろ, されこうべ, しゃれこうべ, しゃりこうべ)
- 風雨にさらされるなどで白骨化した頭蓋骨。主に人間のもの。
- 坂下の或る門灯の光りが、ぼんやり見えてるきりで、坂全体が薄暗い。洞窟内の異様な臭気が、ふっと洩れてくるらしいこともある。ばかりでなく、焼け爛れた死体の髑髏や肋骨や腕や脛が、ふらりとさ迷い出てくるのだ。(豊島与志雄 『猫捨坂』)
- さて虎も獅も同じく猫属の獣で外貌は大いに差うが骨骼や爪や歯牙は余り違わぬ、毛と皮が大いに異なるのだ。ただし虎の髑髏を獅のと較べると獅の鼻梁と上顎骨が一線を成して額骨と画れ居るに虎の鼻梁は上顎骨よりも高く額骨に突き上り居る、(南方熊楠 『十二支考』)
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髑 | 髏
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髑 髏(dúlóu 簡体字:髑髅)
- 死者の頭骨。