日本語

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名詞

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ほどあい程合い程合

  1. 程度頃合い
    • かくて源松はまた、竜之助のあとを二三間ばかり離れて、薄尾花の中を歩みにかかる程合いのところで、またしても、/「あっ!」/と言ったのは、その、おどろおどろと茂る薄尾花の山科原の中から不意に猛然として風を切って現われたものがありました。(中里介山「大菩薩峠 山科の巻」)
  2. ちょうどよい程度。加減塩梅
    • 大弓に凝り始めたという情報が(略)伝えられました。(略)その日も昼頃から始まって、(略)なかなか止そうということを言いません。(略)「若旦那、お茶でも淹れさせましょうか。当る当らないと言っても、およそ程合いのあるもので、――今日はまるで的の方が逃げているようですぜ」(野村胡堂「銭形平次捕物控 死の矢文」)
    • 一日はタキシイを駆って、町から程合いの山手の景勝を探って、とある蓮池の畔りにある料亭で、川魚料理を食べたり、そこからまた程遠くもない山地へ分け入って、微雨のなかを湖に舟を浮かべたり、(徳田秋声「仮装人物」)
    • 与吉は、儀作からうばったこの壺をぶらさげて、ほどあいを見はからって江戸へ帰ろうという心。(林不忘「丹下左膳 日光の巻」)