もがな
- (終助詞 雅語)打ち消しの助動詞「ず」又は「で」とともに、主に人の行為を表わす動詞と接続し、「~するべきではない」「~するまでもない」を意味する成句を形成する。
- 終助詞「もが」に間投助詞「な」が付されたもの。上代の「もがも」に代って中古以降に多く用いられるようになる。
もがな
- (終助詞)文末にあって、強い願望をあらわす。
- 接続:体言、形容詞、打ち消しの助動詞「ず」等の連用形
- しづやしづ、賤(しづ)のをだまきくり返し昔を今になすよしもがな(静御前『吾妻鏡』)
- しず布を織るために糸を巻くおだまきのように繰り返す、そのように昔を今に取り戻すすべがあれば良いのに。