やがる

日本語

助動詞

やがる

1. (俗語) 動詞・助動詞の連用形に付き、その動詞・助動詞の動作主への軽蔑や非難を表す。
   • 1910年、小川未明「悪魔」

     「嘘だよ。」と白々しく言った。「なんで嘘なぞ言うのだ。人を吃驚させやがって。」

   • 1926年、葉山嘉樹「労働者の居ない船」

     ――滅茶苦茶に手前等は儲けやがって、俺たちを搾りやがるから、いずれストライキだよ。吠え面かくな――と彼は心の中で思った。

   • 1953年、坂口安吾「町内の二天才」

     結婚式も借着の紋付ですました野郎が、新調の紋付をきて、商売を休んで、鼻たれ小僧の手をひいて、静々と将棋大会へでかけやがったじゃないか。それで負けて帰りやがった。ざまアみやがれ。

   • 1932年、蘭郁二郎「古傷」

     『なんでェ、俺よか、酔ってやがる』/内田君は熱っぽい顔をして床を睨んだ。

活用

未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
やがら	やがり やがっ	やがる	やがる	やがれ	やがれ	動詞五段型