トーク:誹謗中傷

最新のコメント:8 年前 | トピック:本項目が掲載に価するか否かについての問い | 投稿者:エリック・キィ

本項目が掲載に価するか否かについての問い 編集

 この言葉の扱いをどの様にするか、という事で悩み、停滞してしまいました。削除するに価する要素とそうでない要素とが両方見られる為です。

 まず削除に価する要素から述べる事と致します。既存の辞書に採録された例が乏しいと存じます。確かに「誹謗中傷する(される)」という用法は非常に目にする機会が多いものです。ところが、手元の辞書三冊(『三省堂国語辞典 第二版』、『大辞林』初版(三省堂)、『講談社カラー版 日本語大辞典』初版)をめくり確認すると、いずれも誹謗中傷は個別に掲載され、このうち『大辞林』においては「誹謗中傷する」の用例が「誹謗」の項にて示される、という扱いでした。よって、これまでの諸辞書における扱いを考慮しますと、「誹謗中傷」というまとまりは二種の単語をつないだだけの単なる複合語で、Wiktionary:編集方針#複合語の扱いに照らし合わせますと「新たな意味」も発生していない以上、掲載を行う必要性は薄いように思われます。

 一方、削除を行った際の問題点もございます。「誹謗中傷」のまとまりで掲載する事を認めない場合、今度は「誹謗中傷する」の用例の扱い方についての疑問も同時に湧いて参ります。『大辞林』における扱いを踏襲してそのまま項目「誹謗」に掲載を行おうとすると、「誹謗」は名詞としてサ変動詞「中傷する」に接続するという扱いになりますが、実際には「中傷」と共にほぼ同義の語として動詞機能を果たしている様に思われる為、どうにも腑に落ちません。結局暫定措置として項目「中傷」の動詞節に加筆致しましたが、ここに来て初めてこれは「誹謗中傷」という一まとまりで扱ってもよろしいのではないのか、そうでないと文法的な説明はつかないのではないか、とも思えて参りました。

 以上の様に検討致しました。一度は削除依頼に回す事も考えましたが、提案者本人が積極的な削除を望んでいない状況でそれはいかがなものか、という事でまずはこのトークページにて項目の存否について皆様のご意見を伺いたいと存じます。いかがでしょうか。--Eryk Kij (トーク) 2015年11月18日 (水) 16:07 (UTC)返信

ShikiHでございます。同様な例に「自給自足」があると思って探したところ、四字熟語となっています。いまのところ四字熟語は複合語の扱いの例外のようです。(ちょっと手を入れました。)「誹謗中傷」を載せるならばこのような形式はどうでしょうか。次に「誹謗中傷」の立項の適否については、ウィクショナリが国語辞典ならば載せるに及ばない。しかし四字熟語の辞書を内包する多目的辞書であるという観点からは、四字熟語のカテゴリから探せるのがよかろうと思います。--ShikiH (トーク) 2015年11月18日 (水) 17:15 (UTC)返信
 ご回答ありがとうございます。なるほど、四字熟語ですか。そう思い検索致しましたところ、ウィキペディアに「誹謗中傷」の項が存在していました。しかしウィキペディアにおいてもやはりこの言葉の正しさという側面については様々な見解がある、という事が窺えます。
 まずその現時点の版(2015年11月15日 15:17版)によると、もともと四字熟語ではなかったものの、二つの語が一緒に用いられる様になり熟語との認識が広まったという旨の事が記されています。さてここでノートを参照致しますと2004年に四字熟語ではないと見る意見が出されていた上、更に履歴も調査致しますと、2007年1月17日 09:48に『四字熟語とするのも「誹謗中傷する」の用法も誤り』とする旨が書き込まれた後同年3月9日23時代に四字熟語とする出典とともに加筆がなされ、その後細かい改訂を経て現在に至るという経緯を窺う事ができます。その出典というのは加納喜光『あってるつもりで間違ってる漢字』(講談社、1996年)でございます。まだ目を通してはおりませんが文庫本の模様です。採録を進めるという立場に立つ場合、個人的にはできれば既存の辞書における裏づけも欲しいところではございます。
 なお、「自給自足」については先述の『日本語大辞典』に採録されておりましたので四字熟語か否かを問わず掲載に関して問題はないと存じます・・・と、この様に既存の辞書において採録例があるか否か、ただそれだけが個人的な掲載基準となっているきらいもございます。もう少し考え方を柔軟に転換した方が良いのやも知れません。--Eryk Kij (トーク) 2015年11月19日 (木) 13:24 (UTC)返信
「誹謗中傷」は「広辞苑 第六版」と「デジタル大辞泉」にありましたので、掲載は問題ないと思います。「デジタル大辞泉」のほうでは、サ変の用法があることも示されています。
なお、掲載基準については、私も、既存の辞書にあるかどうかで判断するのが現実的なのではないかと思っています。日本語は似た言葉を重ねて複合語にすることが容易ですので、後ろに「する」がつくかなど文法的な基準で掲載を判断するのは難しいように思います(もちろん、一語として認識されているかという点で掲載の判断の参考にはなると思いますが)。よい例か分かりませんが、「失望落胆(する)」「加除訂正(する)」などの辺りは、掲載すべきか判断が分かれるのではないでしょうか。--Usagiuma (トーク) 2015年11月19日 (木) 15:26 (UTC)返信
ご指摘ありがとうございます。広辞苑はともかくとしてデジタル大辞泉の方はもう少し突っ込めばすぐに確認が可能であった筈であるのに、全くもって迂闊でございました。採録例があるとなれば話は変わります。至急ページの体裁を整えて参ります。--Eryk Kij (トーク) 2015年11月19日 (木) 15:42 (UTC)返信
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