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火の見櫓の上に設けられた半鐘

名詞

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 はんしょう

  1. 小型釣鐘火の見櫓などに備え付けられ、火事の発生を伝えるのに用いられたため、火事の発生と関連づけられることが多い。
    • 蒲団が短いから足だけでるよ」「蒲団が短いのじゃねえ、お前が半鐘泥棒だからだ」 明治時代まではどこの町内にも火の見櫓というほどでなくとも、高い梯子がかかった火事を知らせる半鐘があったもので、背丈の高い人を「半鐘泥棒」とも「京間」ともいったものだ。(三代目 三遊亭金馬 『昔の言葉と悪口』)
    • 彼も「大留」の子飼いの弟子であるが、十三四のじぶんから火事が好きで、半鐘の音を聞くとすぐにとびだしてゆく。(山本周五郎 『ちいさこべ』)