喉元過ぎれば熱さを忘れる。(のどもとすぎればあつさをわすれる)
- 煩悶するほどの苦痛、苦労、激痛も、それが過ぎてしまえばその痛みや苦しみをすっかり忘れてしまう。
- 苦境の時に恩を受けた恩人のことを、苦境が過ぎると忘れてしまう。
- 上方いろはがるた:鑿といえば鎚
- 尾張いろはがるた:野良の節句働き
- 幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
- 東のは懲りて復これを忘るゝものを云ひ、西のは人須らく智を運し功を速やかにすべきを云へり。西のは東の方にては云はぬ諺なるが、鑿は鉄鎚を待つて其の功を遂ぐるものなれば、鑿をと云はば鎚をも添へて与ふるやうにせよとなり。東のは失敗の径路を指摘して戒め、西のは成功の用意の如何にすべきかを教ふ。西のの方おもしろし。