すべからく
日本語
編集副詞
編集- (義務の意味の動詞と呼応して)必ず。是非とも。
- (語義1の転義で、義務以外の述語とともに用いられ、しばしば誤用とされる。)のがれることなく。必ず実行・実現しなくてはならないことは。
- (通常、誤用とされる)すべて。ことごとく
語源
編集サ変動詞「す」の終止形「す」+義務・当然の助動詞「べし」の未然形「べから」+準体助詞「く」。又は、サ変動詞終止形「す」+義務・当然の助動詞「べし」の連体形「べかる」+体言を形成する接尾辞「あく」。(大野晋)
漢文の訓読(再読文字)から生まれた語。「すべからく~べし」と、末尾に必ず「べし」を付けた。現代では、連体形の「べき」で言い切ったり、あるいは「~せねばならない」などと続く場合がある。
翻訳
編集- 英語: should
古典日本語
編集副詞
編集すべからく【須く】
- すべからく。当然。必ず。
- 行楽須く春に及ぶべし。(行楽須及春 李白『月下独酌』)
- 行楽は是非とも春になってから行うべきである。
- 徳をつかむとおもはば、すべからくまづその心づかひを修行すべし。(吉田兼好『徒然草』)
- 行楽須く春に及ぶべし。(行楽須及春 李白『月下独酌』)
諸言語への影響
編集- 現代日本語: すべからく