日本語

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慣用句

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売り言葉買い言葉(うりことばにかいことば)

  1. 相手暴言に対して、それ相応調子や同じような暴言で言葉返すこと。
    • 「よし、では武力にかけても取返してお見せ申すぞ」と威嚇を試みれば、売り言葉に買い言葉、「おお弓矢にかけても渡すことは成り申さん」と松平家でもまた断乎として最後の使者を突ッ刎ねた。(吉川英治「剣難女難」)〔1925年〕[1]
    • 双方が次第に云い募って、角兵衛が『貴様も小屋の代人で出て来たからは、どうして俺たちの顔を立てるか、その覚悟はあるだろう』と云うと、岩蔵の方でも『知れたことだ、おれの首でもやる』と売り言葉に買い言葉、根が乱暴な連中だから堪まりません。(岡本綺堂「半七捕物帳」)〔1935年〕[2]
  1. 青空文庫(2016年9月9日作成)(底本:「剣難女難」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2009年12月1日第20刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56151_60109.html 2019年3月2日参照。
  2. 青空文庫(1999年4月24日公開、2004年3月1日修正)(底本:「時代推理小説 半七捕物帳(五)」光文社文庫、光文社、1986年10月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/1019_15031.html 2019年3月2日参照。