天網恢恢疎にして漏らさず

日本語

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成句

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天網テンモウ 恢恢カイカイ にしてらさず

  1. 天の神が地に張り巡らした網は、ゆったりして粗いようであるが、決して漏らすことはなく、それに搦め捕られる。すなわち、悪事を行えば、一時的には逃げおおせるなどうまくいったように見えるが、結局は、捕らえられる乃至その報いを受けるということ。
    • 島さんに言わせると、……大谷千尋という兇賊は、どうしても百人以上の部下を持って、それを手足のように働かして居る、銀行を一つ襲撃するにも、二ヶ月、三ヶ月も準備をして、万全を期した上でなければ手を下さないらしい、とてもあれは捕えられない……って、斯こう言うんです。すると宇佐美さんは、……大谷千尋はどんなにエライと言ったところで高が泥棒だ、天網恢々疎にしてもらさずと言うじゃないか、時期が来ればきっと捕まるに相違ない……って、斯う言うんです。(野村胡堂 『青い眼鏡』 )
    • 天誅も骨が折れるな。これで天網恢々疎にして洩らしちまったり、何かしちゃ、つまらないぜ(夏目漱石坊つちやん』)

由来

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  • 老子第七十三章中の句「天網恢恢疏而不失」より

翻訳

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