宗教は民衆の阿片である

日本語 編集

成句 編集

宗教民衆阿片である(しゅうきょうはみんしゅうのあへんである)

  1. 宗教民衆正常感覚麻痺させるものである、ということ。
    • 『宗教は科学の敵なり』とて極力宗教を排斥せんとする科学者なるが故の無神論者あり、『宗教は民衆の阿片なり』とてイベリヤ神母の殿堂の壁に唯物史観の立場なるが故に刻み込んだマルクス主義の徒輩あり、而して如何に彼等が熱心に真剣に神の実在を飽く迄否定し、堂々と神への挑戦をこれ事としてゐることよ。――貝島慶太郎『思ひ出』貝島慶太郎、1929年10月、32-33頁。

由来 編集

  • ドイツの哲学者・カール・マルクスの『ヘーゲル法哲学批判序説』の中に見える言葉。
    • 宗教的艱難は、一つには現実的艱難の表現であり、一つには現実的艱難に対する抗議である。宗教は、それが無精神のない状態の精神であるように、悩める生き物の溜息であり、無情な世界の感情である。宗教は民衆の阿片である――カール・マルクスヘーゲル法哲学批判序説』笹川儀三郎訳、蘭書房、1948年12月、8-9頁。

翻訳 編集

  • 英語: religion is the opium of the people.

参考 編集

  • 『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、560頁。