昇 降 機(しょうこうき)
- エレベーターの和名。
- わずかに一階を上がるだけならば、何もわざわざ満員の昇降機によらなくても、各自持ち合わせの二本の足で上がったらよさそうにも思われる。(寺田寅彦 『蒸発皿』)
- 高さ三十一メートルをこえる建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。(建築基準法第34条第2項)
- すると、ブズー、ブズー、昇降機が急速力で昇って来た。ガチャン、網戸が開いた。中から、金ボタンの仕着せ姿のボオイが上半身を廊下に突き出し、片手をメガフォンに口のはたにあて、太い低声(バス)で怒ったように叫んだ。(宮本百合子『伸子』1924年)