日本語

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名詞

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ざんえい

  1. あるものを見た後、目の中にその像が残ること。残像
    • ほの明るい残影が眼底から消えていって、彼はようやく闇に慣れた。(海野十三、地球盗難) [1]
  2. おもかげ
    • ともするとこの世界も、司法省という残影がまだあちこちにあるんですね。(保坂展人、 第156回国会 衆議院 法務委員会 第7号 平成15年4月15日)
  3. わずかな光、わずかに見える姿。
    • 残影で西の空は赤い。(林不忘、丹下左膳 日光の巻) [2]
    • とくに宗良親王の軍は、碓氷の彼方へ、遠くその残影を再びひそめてしまった。(吉川英治、私本太平記 黒白帖) [3]

出典

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  1. 青空文庫(2010年9月3日作成 2011年1月11日修正)(底本:「海野十三全集 第3巻 深夜の市長」三一書房 1988(昭和63)年6月30日第1版第1刷発行 初出:「ラヂオ科学」 1936(昭和11)年)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/1258_40525.html 2021年7月6日参照。
  2. 青空文庫(2003年2月26日作成 2013年1月29日修正)(底本:「林不忘傑作選5 丹下左膳(五) 日光の巻」山手書房新社 1992(平成4)年9月20日初版発行 初出:「新講談丹下左膳」読売新聞 1934(昭和9)年1月30日~9月20日)https://www.aozora.gr.jp/cards/000290/files/1800_9299.html 2021年7月6日参照。
  3. 青空文庫(2012年11月9日作成)(底本:「私本太平記(八)」吉川英治歴史時代文庫、講談社 1990(平成2)年5月11日第1刷発行 2009(平成21)年12月1日第27刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52433_49716.html 2021年7月6日参照。