削除された内容 追加された内容
9行目:
{{jachar|計|算}}([[けいさん]])
# [[演算]]をして[[数値]]を[[もとめる|求める]]こと。
#*私は[[諸君]]がこれをば単に'''計算'''上の[[損得]]問題として考えられても[[さしつかえ]]ないと思う。(中略)もし[[国家]]の力で、飢えつつ育ったという[[人間]]をなくすることができたならば、次の[[時代]]の[[国民]]は皆[[国家]][[社会]]のため[[相当]]の働きをなしうるだけの人間になって来るので、そうなれば[[今日]]国家が[[監獄]]とか救貧院とか感化院とか慈善病院とかいろいろな[[設備]]や[[事業]]に投じている[[費用]]はいらなくなって来るのであって、[[かえって]]そのほうが[[算盤]]の上から言っても[[利益]]になるのである。(河上肇『貧乏物語』)
# [[状況]]を[[判断]]して[[過程]]や[[結果]]を[[予測]]すること。[[想定]]すること。[[あて]]にすること。[[考慮]]に入れること。
#*伊藤野枝が『青鞜』を引受けた心持には、同棲者であった辻潤の[[協力]]が'''計算'''されていたこともあったろう。(宮本百合子『婦人と文学』)
#*[[廊下]]を歩く数秒の[[道程]]に由つて、已に[[完全]]な、[[社交家]]としての笑顔に移り得る彼は、しかし[[不幸]]にして、(実に不幸にして――)、私の気持を、決して'''計算'''の中へ入れやうとはしなかつた。(坂口安吾『蝉 -あるミザントロープの話-』)
# [[効果]]が[[発揮]]されることを狙って[[綿密]]に[[工夫]]を[[こらす]]こと。
#*[[一体]]、[[独逸]]の[[映画]]は、芝居がさうである如く、[[監督]]の[[意志]]が隅々まで行き渡り、あらゆる[[効果]]が[[精密]]に'''計算'''され、[[観客]]は、常に与へられたものだけで[[満足]]することを強いられるのである。(岸田國士『観て忘れる』)
#(法律)主に[[金銭]]に関する[[法律行為]]において、金銭の[[債権]][[債務]]が[[帰属]]していること。
#*[[株式会社]]は、[[なんびと|何人]]に対しても、[[株主]]の[[権利]]の行使に関し、財産上の利益の供与(当該株式会社又はその[[子会社]]の'''''計算'''においてする''ものに限る。以下この条において同じ。)をしてはならない。([[b:会社法第120条|会社法第120条]])
#(法律)[[企業会計]]、企業[[財務]]。
#*第五章 '''計算'''等(会社法の[[章]]表題)