精 悍(せいかん)
- 才気鋭く、勇敢であること。優れて勇ましいこと。
- 顔中に薄い痘痕があったが、目は細く光って眦が上り、鼻梁が高く通って、精悍な気象を示したが、そのげっそりと下殺した頬に、じりじり生えている髭が、この男の風采を淋しいものにした。(菊池寛 『船医の立場』)
- 和漢の武芸に興味を持つたり、テニスや野球をやつたりする所は豪傑肌のやうなれども、荒木又右衛門や何かのやうに精悍一点張りの野蛮人にはあらず。(芥川龍之介 『田端人』)
- 三年前の大患以後、病気つづきで、この年にも『行人』の執筆を一時中絶したほどであったが、一向病人らしくなく、むしろ精悍な体つきに見えた。どこにもすきのない感じであった。(和辻哲郎 『漱石の人物』)
「勇敢#翻訳」を参照。
精 悍(jīnghàn)
- (精明強悍の略)能力があり活動的である。
- (文章などが)簡潔で力強い。