茶坊主
- 江戸期において、幕府や大名に仕え主や客に茶をもてなす僧侶。
- 斉興は、茶坊主笑悦を、 調所笑左衛門と改名させて登用し、彼の献策によって、黒砂糖の専売、琉球を介しての密貿易を行って、極度の藩財の疲弊を、あざやかに回復させた。(直木三十五 『南国太平記』)
- 権力者におもねる者をののしっていう言葉。
- ワン・マン彼自身が国際茶坊主頭である。茶坊主政治は、護符をいただいては、それを一枚一枚とポツダム宣言の上に貼りつけ、憲法の本質を封じ、人権憲章はただの文章ででもあるかのように、屈従の鳥居を次から次へ建てつらねた。(宮本百合子 『五〇年代の文学とそこにある問題』)