造 詣(ぞうけい)
- 学問や技芸などに深く達していること。それにより得た知識や教養。
- すると彼は、写真のことを話し出したが、写真については、少なくとも私より造詣が深いようである。(大下宇陀児「擬似新年」)〔1954年〕
- 池に使ふ不動石、礼拝石、平浜――それは小柄のものに過ぎないが、植木屋さんは「学校の教養」と「留学」の造詣をかたむけて新古典風に造つて呉れた。(岡本かの子「女性と庭」)
- 先生の漢學に於ける造詣は測るべからざるもので、古文にも精通して居らるるが、時文にも熟達して居られた。 (桑原隲藏『那珂先生を憶ふ』)〔1908年〕[1]