ノート:メインページ#管理者の続きです。)

Kzhrさん、ご意見ありがとうございました。

一応確認なのですが、ウィキペディアとウィクショナリーは、GPLではなく、GFDLを使用しています。GFDLがウィキペディアのライセンスとして余り適していないことについては、w:Wikipedia‐ノート:著作権下記の井戸端BBSのスレッドでかなり議論されていますので、よろしければご参照ください。

これらの議論の中で、ライセンス上の問題を解決するために、ウィキメディア財団からFSFに対して働きかけをしようという動きがある、ということをTomosさんがおっしゃっていましたが、その動きはまだ奏功していないようです。そもそもこういう動きが存在すること自体が、ウィキペディア側がGFDLを問題のあるライセンスであると考えている証左であると思います。

MozillaとGPLの関係については、私は存じないので、よろしければもう少し詳しく教えてください。

T. Nakamura 10:31 2004年5月5日 (UTC)

GPLは自前でライセンスを作る意味があるのかということの例としてあげたまでです。適してないのは議論から理解できますが、メディアウィキ全体でGFDLを利用することになっている現状、果たしてGFDL以外のライセンスを適用することが可能なのでしょうか。私は自治の範囲外であるように考えています。

MozillaがGPLでも利用可能にしようとしている件ですが、[1][2][3]はどうでしょうか。 Kzhr 12:06 2004年5月5日 (UTC)

早速のお返事ありがとうございました。モジラの件はご丁寧にありがとうございます。早速リンク先を参照してみます。

確かに、この件については日本語版の独断でやらずに、最終的には、Foundation-lあたりに報告なり連絡なりをして同意を得てから、実行に移したほうがよいでしょうね。ダメという返事は多分ないと思いますが、いずれにせよ、日本語版で十分に意見を交換してからでしょうね。

なお、技術的には、Mediawiki:Gnunoteをいじるだけなので、特に困難はないと思います。

T. Nakamura 12:22 2004年5月5日 (UTC)

ですから、ライセンスを変えるのは自治の範囲外ではないかと言っているのです。多分ライセンスを変えるのなら、Metawikiか何かで提案して、それでメディアウィキ財団のプロジェクトとしてGFDLから他のライセンスへ、という形を踏む他ないと思います。 Kzhr 13:06 2004年5月5日 (UTC)

多分、ページを跨っているので、議論が追いにくくなっているのだと思いますが、メインページのノートで書いたとおり、ウィクショナリーに関する限り、記事のやり取りということは余りないと思うので、すべての言語版で同じライセンスにしておく必要はないと思います。Kzhrさんのおっしゃることには、全言語版でライセンスが同じでなくてはならないという前提があるのだと思いますが、それはどうしてでしょうか? 上に書いたとおり、各言語のMediawiki:Gnunoteさえいじれば技術的にも簡単にできるわけですし。

ちなみに、ソフトウェアがGNU/GPLだからといって、コンテンツまでGNUライセンスでなければならない、ということはありませんよ。実際、GNU/GPLのウィキを使用して、コンテンツはCCライセンスにしたり、あるいは、禁無断転載にしたりということはよくあるようですし、それは法的にも正当な行為です。MSワードを使用して文章を書いたら、マイクロソフトの言うとおりにライセンスしなければならない、などということはありませんよね。

ところで、Kzhrさんから教えていただいたリンクを見て気づいたのですが、GFDLともう一つのライセンス(ウィキペディア独自のライセンス)のデュアルライセンスという手もありますね。これなら、万が一他の言語に翻訳される場合にもきちんと対応できるので、よりすぐれた選択肢だと思います。

なお、Foundation-lはWikilegal-lを継承したMLですし、財団関係の事項を扱うので、ソフトウェアに関するMetawikiよりも、この手の報告を行ったり、同意を求めるには適していると個人的には思っています。

さしあたり、以上です。

T. Nakamura 18:40 2004年5月5日 (UTC)

手短に数点ほど。

多言語間交流の可能性

  • 言語間で共通のライセンスになっていることのメリットはあると思います。ウィクショナリーは国語辞典ではなくて多言語辞典ですので、言語間の交流はありうるでしょう。
    • 各言語版の編集方針にもよりますが、語源、用法、その他の言葉についての諸事実を記載するのであればそれを多言語間で訳出しあう可能性もありそうです。
    • それから、日本語版のポリシーとか、その他の記録など運営面にまつわる文書が他言語版に訳出される可能性や、メタウィキメディアの方に移動される可能性もあるかも知れないと思います。
    • それから、画像や発音例の音声ファイルなどのやりとりもありうると思います。

ライセンスの併用

  • サイト内PD制、または、ウィキメディアプロジェクト圏内PD制、というのは導入するとしたらデュアルライセンスによるものだと思います。
  • デュアルライセンス(2つのライセンスの並立採用)と限らず、3つ、4つのライセンスがあってもいいだろうと思います。ウィキメディアの新しいプロジェクトが立ち上がる時にはクリエイティブコモンズのライセンスとデュアルにしてはどうか、というような議論が出ますし、WikitravelのようにGFDLを不採用にしてCCにしているものもあります。
    • より具体的には、次のような形がよいと思います。
      • ウィキメディア財団のプロジェクト圏内では、準PD扱いで公開できるもののみをリリースしてもらう。履歴の保存などをし忘れても問題がない。但し、GFDL準拠は依然として非常に強く推奨される。これはウィキメディア圏外での利用者がGFDLに基づく利用をする際に改訂履歴や著作者などの適切な情報を提供するため。
      • また、一部のページについては英語版などから持ってくる可能性があるので、PDで利用不可だけれどもGFDLで利用可な文章について、日本語版に持ち込んでもよいのかどうか、を決める必要があります。サイト内PD制の一番難しいところだろうと思います。個人的には、持込可、持ち込んだものについては初版から必ずページ下部にGFDLである旨を明記し、要約欄でもGFDLであることを明記する、というようなルールになっているのがいいと思います。まあ詳細はまた議論があるようならその時に書きます。
      • ウィキメディア圏外での利用の際は、PDではなく、Viralなコピーレフトライセンスで。具体的にはGFDL。
    • もし参加者間で合意がとれるようなら、CCPL(クリエイティブコモンズのライセンス)の CC-by-sa でも利用してよいという形にするのもいいと思います。下馬評ではCCの方が法律を知らない人にもわかりやすく、使いやすいようなので。ただ、これは後から追加できるものだと思うのでまた後で議論すればいいと思いますが。ちなみに、w:en:User:JamesDayさんのように、自分の投稿は多数のライセンスのいずれで利用してよいとしている人もいます。
  • やや別件ですが、辞書コンテンツは百科事典と比べても応用性、実用性が高いような気もするので、多くのライセンス、ことにGPLなどで利用できるという風にしておくと思わぬ応用を促すかも知れません。
    • GFDLに対するよく知られた問題点・不満点にこういうものがあります:GPLのソフトとGFDLのマニュアルがあります。ソフトウェアのヘルプ機能の一環として、必要に応じてマニュアルを検索し、表示させたい、と思うのに、マニュアルの一部だけを利用することはGFDLの改訂にあたるために、4条にあるようなあれこれの条件に従わなければならず、実用的な使い方ができません。GPLなどでウィクショナリーのコンテンツを利用できるようにすることは、こういう利用を促進する効果があるかもしれない、と思います。

改訂権

  • 複数ライセンスの併用を行う際には、「メタライセンス的な文書」がひとつあり、その文書に、GFDLやサイト内(プロジェクト圏内)PDライセンスや、CCライセンスなどが言及される、という形をとると思います。このメタライセンス的な文書は、当然ウィクショナリー日本語版の参加者側に改訂権を残せます。

財団の意見など

  • 理念的に重要なことが2つあると思います。
    • 運営者、主宰者などがコンテンツを独占できる可能性がないこと。つまり、ジンボさんがある時点で、「これからはウィキペディアのコンテンツは僕のものなので、許可なく利用してはいけません」などと言い出せないような仕組みになっていること。GFDLでは、全ての公衆に利用許諾が出され、ジンボさんが独占的に許諾を得るといったことにはなり得ません。これはまた、本当に深刻な問題が出てきた場合などに、フォークの自由が保障されている、ということでもあります。
    • 自由な利用が保証されていること。プロジェクトが失敗しても、利用可能な資源が残りますし、プロジェクト外で利用が可能です。
  • この辺りをクリアしていれば、問題ないだろうと思います。GFDL自体はジンボさんも含め、誰からも愛されていないようですし、デュアルライセンス化の話は以前にも何度もありましたから、特にショッキングな話ではないでしょう。GFDL不採用、となると、多少議論してからということになるでしょうが。
  • もうひとつ、日本語版だけではなくて、他言語版でも同じようなプロジェクト圏内PDライセンスを導入してもらえると非常に便利だと思います。特に、日本語版へ何かを輸入して来る時に。

駆け足ながら以上です。 Tomos 19:49 2004年5月5日 (UTC)

なるほど。とても勉強になります。

お話を総合すると、GNU/FDL、GNU/GPL、CC-by-sa、独自ライセンスのクヮドルブル・ライセンスにして、そのメタライセンスをまた独自につくる、という方向で検討するということになりますね。

T. Nakamura 22:50 2004年5月5日 (UTC)

私が答えるべきもののみ答えます。私が言いたかったのは、T. NakamuraさんがFSFがライセンスを変える権利を持つのは不便だ、というのに対してであって、GPLのソフトウェアを利用したものが必ずGPLでなければならない、などという話はどこにも出てきていませんね ;) 最初からその旨書いていた様に思うのですが、それほど気づきにくい書き方でしたか。TNL/DEW はフリーのライセンスではないので、どうなんでしょうか。

さて、全言語で同じライセンスを採用しないとならないという話に関係して、例えば各言語毎に勝手にライセンスが変えられるとしたら、メディアウィキ財団下のプロジェクトはフリーのものを目指しているのに、プロプライエタリーなライセンスに勝手に変える動きが出るかもしれません。当然そんなことは認められないので、そうすると、各言語の自治としてがライセンスを独自決定、あるいは案を出すことは認められた自治権の範囲外ではないかと考えます。

技術面、という話で行くと、Mediawiki:Gnunoteを、例えば誰かの占有物になる、とか言うライセンスに書き換えることさえ可能です。私は技術面に関してはそこまで重要ではない、と考えています。 Kzhr 13:23 2004年5月6日 (UTC)

Kzhrさん、お返事ありがとうございます。

ソフトウェアとコンテンツの関係について、もちろん私はKzhrさんが誤解しているとは思っていませんでしたが、「メタで提案すべき」(メタは原則としてソフトウェアについて議論する場だと理解しています)とおっしゃっていたので、もしかしたら誤解されているのかもしれないと思い、話が逸れてしまっては困ると思ったので、「ちなみに」という形で書きました。この点については特にお互い意見の相違がないことが分かりました。

本題に入りますが、サイト内PDを導入すると、逆説的なようですが、無制限にフリーとはいかなくなります。履歴保存の徹底したサイト内のPDであれば、サイト内のどこかには、誰が最初に何を書いたのか、という情報が残っていますが、これを無制限に(つまり他のサイトにも拡張して)フリーとしてしまうと、もはや履歴情報を辿ることは不可能になります。

そもそもGFDL下でサイト内PDを導入しようという話になったのは、コピー・アンド・ペーストの際に履歴保存がされない点がGFDL違反を構成する可能性があるからで、要するにサイト内PDとは履歴保存を不要にしようという話であるわけです。そうすると、これは、必然的に「サイト内」に限定する必要が出てきます。

実は、TNL/DEWが許諾の範囲を「当該ウェブサイト」に限定し、かつ、他のサイトでの公表を禁じている(8条3項)のは、この点を配慮したものです。これは、TNL/DEWが履歴保存の義務を課していないことと表裏一体の関係にあると理解してください。

サイト外でのフリーさは、クヮドルプル・ライセンスにして、サイト外でのコンテンツ利用者がGFDLなどの他のライセンスなりを選択することによって担保すれば良い話で、独自ライセンスについては、専らサイト内を守備範囲として想定する必要があります。その意味で、TNL/DEWは参考となるでしょう。もちろん、そのままでは導入できませんが。

それから、この議題について、ライセンスをproprietaryなものにしようとしている人は、少なくとも現在のところは皆無だと思います。もしそういう人が出てきたとしても、その人の主張は通らないと思います。私も反対しますし;-)。

さしあたり以上です。

T. Nakamura 14:07 2004年5月6日 (UTC)

使い方に制限を加えるのは、それはフリーとは言いません。T. Nakamuraさんが提案されている案は使い方に制限があり、フリーではないということについては意見は一致しているでしょうか。 Kzhr 12:51 2004年5月7日 (UTC)

もしかして無料のフリーと自由のフリーの話ですかね。これは。。「プロプラエタリーなライセンス」のとりかたにもよりますが。。

原則論としては、GFDLも使い方に制限を加えているわけで(ソースへのアクセスを制限してはいけないとか、特定のセクションを削ってはいけないとか)すし、制限の内容によってはフリー(自由)と称していいということになっていると思います。

#GFDLは自由なライセンスじゃない、という意見ももちろんあるわけですが。。

より重要なのは、ウィキメディア財団が、無料、自由参加(サイト内での改変の自由)、自由利用(サイト外での利用の自由)、いずれをも重視して来ていることでしょうか。

これに即したライセンスのアレンジの仕方として、例えばウィキメディア圏内では原則PDで(でもGFDLで持ってきたものについてはGFDLで)よい、かつ、ウィキメディア圏外での利用の際にはGFDLでなければならない、という条件でデュアルライセンスを組むことはできるように思います。(GFDLの代わりにGPLやCC-by-saでもよい、という上記の4本立て案でも同じことですが。)この場合には、次のような注をつけてその帰結を明らかにしておくのがいいでしょうね。

  • 「あなたの作成したページをほかの人がウィクショナリー内でコピー&ペーストした場合、それがあなたの作成したものであるということがわからなくなり、コピー&ペーストをした人の作成したものであるかのように思われてしまう可能性があります。また、外部で利用される時にもそのように扱われる可能性があります。その点をご承知の上で投稿くださるようお願いします。」

まあ、PDでリリースするというのはそういうことだと思うのですが。

でももしかしてT. Nakamuraさんの話は、「そういうことだと人格権(氏名表示権)の不行使を迫ることになり、法的な有効性がやや危ういので、ウィキメディア圏内PD制とウィキメディア圏外GFDLを組み合わせるよりもウィキメディア圏内PD制のみにして外部利用を許諾しない方がよい」ということなのでしょうか。

それから、MediaWiki:Gnunoteの書き換えですが、理論的には常にリスクは残ると思いますが、現実的にはどうにかなるんじゃないかと思います。

単なる書き換えのみを防止するということであれば、「変更が行われてから30日以内に差し戻しがあった場合には変更は無効になる」という類の規定を設けておいて、「また、この規定はウィキメディア財団の合意がない限り変更できない」とかいう類の規定と組み合わせるといいんじゃないかとも思います。つまり、FSFじゃなくて財団に改訂権の一部を預けてしまうという形です。

もうひとつは、ライセンスに遡及効を持たせないことでしょうか。「このライセンスが変更された場合、その変更以前にこのライセンスによって提供されたコンテンツには、変更後の内容が適用されることがない。」というような。ただ、これは諸刃の剣だと思うのでいいのかどうかわからないですが。

Tomos 15:01 2004年5月7日 (UTC)

まずは氏名表示権の件。ちょっと話が逸れるのですが、法的な有効性以前に、そもそも記事においてサイト内PDを認めて良いのか、という点はちょっと慎重に考えたほうが良いように思います。例えば、w:ラテン語の文法にしろ、w:ラテン語の文法2にしろ、履歴を見ても私の名前は現れませんし、w:ラテン語からのコピー・アンド・ペーストだという断り書きもないわけですから、まさか私がその大部分を書いたとは、もはや誰も思わないのではないでしょうか。これは、はっきり言って結構萎えます。ノートについては署名が入っているのでコピー・アンド・ペーストはOKでよいと思いますが、記事については、よく考えると、サイト内PDは導入せず、履歴保存を励行したほうがよいように思います。上記のTomosさんの投稿警告案を見たら、私だったら執筆しないと思います(投稿警告案の良し悪しを論じているわけではありません。念のため)。法学的に氏名表示権の侵害だ、ということもできますが、経済学的にインセンティヴの減殺だといったほうがしっくりきますね。

改訂ごとのウィキメディア財団の許可については、日本語でライセンスを書くのであれば、翻訳の手間を考えると辞めておいたほうがよいように思います。こういう法的な文書で、だいたいの趣旨を伝えて済ましておくと、後でトラブルにならないとも限りませんので、もしやるとしたら翻訳する必要があるでしょうから。ウィキペディアでの経験から推すと、ウィクショナリアン(というんですね! 語感から「ウィクショナリスト」になるのかと思っていましたが、違うんですね)の総意を取り付けるということだけでも、かなりきちんとした歯止めになると思います。

あるいは、ウィキメディア財団から事後的に取消があった場合には、変更は無効になる、というふうにする手もありますね。

30日ルールについては賛成します。

遡及効については、遡及効を持たせなくても、GFDLと同じように後続ヴァージョンとの選択権を与えれば、投稿時の文言を技術的に固定している限り、似たような効果が得られるとは思います。つまり、投稿時に同意すべき対象となるメディアウィキ文章ををヴァージョン1からヴァージョン2に変えれば、投稿があり次第最新版はライセンス的にもヴァージョンアップされていく、ということです。ただ、不可逆になりますね。GFDLをヴァージョン・アップして免責事項を導入すると、もはや外せなくなるのではないか、という話がありましたが、もし独自ライセンスのほうでライセンスの改訂版に遡及効をもたせることにすれば、ライセンスの改訂によって前ヴァージョンの必要条件を外したりということもも可能になろうかと思います。

最後に、Kzhrさんからのご質問について。Tomosさんも示唆しておられるように、Kzhrさんの考えている「フリー」の概念がはっきりしないと、何ともお答えできませんので、この点を明確にするために何点か質問させてください:(a) Tomosさんが上でおっしゃっているようにGFDLも利用に制限を加えていますが、GFDLは「フリー」だと思われますか? もしそうであるならそれはなぜですか?、(b) サイト内PDは、「サイト内」と限定していることにより「フリー」でなくなると思われますか?、(c) (b)でもし「はい」とお答えの場合には、Tomosさんがウィクショナリーの「サイト内」PD化を最初に唱えられましたが、この提案は「フリー」でない提案だと思われますか? Tomosさんが、無料、自由参加、自由利用の区別について解説して下さっているので、これなどを参考にして考えてみてください。

さしあたり以上です。

T. Nakamura 12:55 2004年5月8日 (UTC)

T. Nakamuraさんは、TNL/DEWについての説明で、サイト内PDにすると履歴の保存がされないので、無制限にフリーにするわけにはいかない、とされていますよね。ウィクショナリーについても同じようにする必要がある、(サイト外では利用できない)という意見であればそれはフリーの原則に反する、というのがKzhrさんの意見ではないでしょうか。これは同感です。が、基本的にはデュアルライセンスなどを検討しているので、「サイト内ではPD、サイト外ではGFDL」などの形で外部利用の自由 を確保することにT. Nakamuraさんも賛成している、ということでいいんじゃないかと思います。

さて、PD制の問題ですが、僕は、法的に問題がないのであれば、PD制と、履歴保存の奨励と、両方を実施するべきだろうと思います。つまり、法的には問題が発生しないようにしつつも、インセンティブ確保のために履歴保存を奨励する、という形です。

理由は簡単で、テンプレートや決まり文句のコピペや、ログ化や、記事の統合や分割など、PD制になっていないとGFDL違反(=著作権侵害)になってしまうものが多くあるからです。(ログ化をサブページで行うなど、問題なさそうなものもありますが。)

Tomos 19:17 2004年5月9日 (UTC)

この件、余り興味を持っている方がいないようなら、一人ででも引っ張っていこうという意志は僕にはないのですが、次のように思います。

  • 一番いいのは、ウィキメディアプロジェクト圏内のPDライセンス。これをウィクショナリ日本語版内でだけでも導入できるといい。ウィキペディア日本語版との間でできればもっといいし、全プロジェクトで導入させることができれば更にいい。
  • サイト内でのコピペ(決まり文句、テンプレ、ログ化、Welcomeメッセージ、記事の分割、統合、他言語版からの輸入など)が多発すると考えられるなら、サイト内PDライセンスだけでもあった方がいい。
  • 最低でもWiktionary、ノート、会話、利用者など記事名前空間以外のものをコピペしてよいということにしておくと、議論のログ化まわりの著作権侵害だけでも防げるのでよい。MediaWiki ver1.3. の導入に伴ってTemplate:名前空間が導入されたりすると特にそれが重要ではないか。
  • メインページについては、どうやら報道機関が利用許諾を欲しいところのようなので、それをあらかじめGFDLでない条件でも利用可能にすることにしておくとよい。現状では、GFDLについての通り一遍の説明をして、相手の判断に任せることになるが、それは実際には「リスクを負うか利用をあきらめるか、2つに1つ」と言っているという風にもとられかねない。
  • PDライセンスを導入しても、履歴の保存一般は常に推奨するのがよい。
  • PD以外のコピーレフト系ライセンス(CC系、GPL、など)でも利用可、という風にするとなおいい。ウィクショナリーはもしかするとウィキペディアよりも実用レベルに達するのが速いかも知れないので、もしそうであれば、ライセンスにフレキシビリティがある方が、外部サイトなどとの提携が圧倒的にやりやすいはず。

Tomos 06:34 2004年5月25日 (UTC)