ည
文字
編集- ビルマ文字 (wp)の10番目。音価は ña(ALA-LC翻字法では ñña と表記される)で、ビルマ語における単体での発音は /ɲa̰/(音声)、モン語 (wp)における単体での発音はミャンマーを中心に調査を行ってきた Jenny のデータによれば /ɲɛ̤ʔ/ である[1](参考: タイのサンクラブリー郡出身の話者による発音)。ジャドソンのビルマ語辞書において音節末が ည် である語のうち発音が「ည်ံ」とされているものは、現代語においては ဉ် と表される傾向にある(例: ကျည် (my) (kyaññʻ) /t͡ɕì/ チー〈一方が塞がれた筒〉vs. ကျဉ် (my) (kyañʻ) /t͡ɕɪ̀ɰ̃/ チン〈大蟻; ずきずき痛む〉[2])。
文字情報
編集脚注
編集- ↑ Jenny, Mathias (2015). “Modern Mon”. In Mathias Jenny and Paul Sidwell (eds.). The Handbook of Austroasian Languages. 1. Leiden and Boston: Brill. p. 560. doi:10.1163/9789004283572_010 . ISBN 978-90-04-28750-1
- ↑ Judson, A.; Stevenson, Robert C.; Eveleth, F. H. (1921). “ကျည်, 1; ကျည်, 3 (pron. ကျည်ံ); ကျည်, 4 (pron. ကျည်ံ)”. The Judson Burmese-English Dictionary. Rangoon: American Baptist Mission Press. pp. 208–9 .
ビルマ語
編集語源
編集ညည့် (ññaññʻʹ) の縮約形[1]あるいは ne-ja〈日夜〉< チベット・ビルマ祖語 *ya より。中国語 夜と同源[2]。
発音
編集名詞
編集ည (ñña)
派生語
編集名詞:
- ညစာ (ññacā)
- ညတွင်းကြီး (ññatvaṅʻʺkrīʺ)
- ညနေ (ññane), ညနေခင်း (ññanekhaṅʻʺ)
- ညမွှေးပန်း (ññamvheʺpanʻʺ)
- ညဝါ (ññavā)
- ညဦး (ññaūʺ)
- ညဦးယံ (ññaūʺyaṃ)
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 Judson, A.; Stevenson, Robert C.; Eveleth, F. H. (1921). “ည”. The Judson Burmese-English Dictionary. Rangoon: American Baptist Mission Press. p. 432 .
- ↑ Schuessler, Axel (2007). ABC Etymological Dictionary of Old Chinese. Honolulu: University of Hawaiʻi Press. p. 561 .