あんだら
- 愚かであること。愚かである人。阿呆。馬鹿。間抜け。
- コレ是はの、わしが在所へ云てやつて取寄た五百両、夫が戸棚に有たとは、あんだらくさいばか尽すな、――「傾城阿波の鳴門」『近松半二浄瑠璃集』博文館、1899年4月、607頁。
- 才三 曼陀羅ゆゑにあんだらな、否な奴とも寝る気になつたか。――「褄重噂菊月」『歌舞伎脚本傑作集』第8巻、坪内逍遥・渥美清太郎共編、春陽堂、1922年4月、475頁。
- 往来の人「アイタヽヽ、何ぢやい、どめつさうな。此の人中で長い物横たはしにしくさつて、えらい馬鹿ぢやな。天窓どやいてこませやい。」――「道中膝栗毛七編」『近代日本文学大系』第18巻、国民図書、1926年6月、305-306頁。