まぬけ【間抜け】
- (蔑称) 何かを行ったときに、大事なところが足りず、完成していない状態、及び、そういうことをする人。注意力が足りない人。余計なことをして害を与える場合にも用いる。
- 電車に乗ると大抵満員――それが日本特有の満員で、意地悪く押されもまれて、その上に足を踏みつけられ、おまけに踏んだ人から「間抜けめ、気を付けろい」などと 罵られて黙っていなければならなかった。(寺田寅彦 『電車と風呂』)
- 大根といわれた若年に近い頃の写真を見ると間抜けなくらいおっとりしている。その間ぬけさがたちまち溌剌と生きて来て晩年の偉大を成している。(高村光太郎 『九代目団十郎の首』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | まぬけだろう | 未然形 + う |
過去・完了 | まぬけだった | 連用形 + た |
否定形 | まぬけでない | 連用形 + ない |
自動詞化 | まぬけになる | 連用形 + なる |
言い切り | まぬけだ | 終止形のみ |
名詞化 | まぬけなこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | まぬけならば | 仮定形 + ば |
様態 | まぬけそうだ | 語幹 + そうだ |