えせ
日本語
編集接頭辞
編集名詞
編集- 似てはいるが本物ではないこと。似て非なるもの。見せかけだけである様子。
- 卑俗な風俗小説のほとんどすべてが、読者の好奇をそそるために、闇の世界とえせの貴族趣味とをからみあわせて場面をいろどっている。(宮本百合子「日本の青春」)
- おやじは“偽悪者”というか“照れの裏返し”というか、わざと悪く見られようとするところがあった。/だが、なにより似非が大嫌いだった。(毒蝮三太夫「たぬきババアとゴリおやじ 俺とおやじとおふくろの昭和物語」)
語源
編集諸説あり
- いせ(僻、癖)に伝わる語[1]。
- おそ(鈍)が転じた語[1]。
- にせ(偽、贋)に由来した語[1]。
- えしもの(荒者、荒賊)の「えし」が転じたとされる[1]。
- 「えせ」は劣っているもの、価値のないものを意味していたが、悪い表現として使われるようになり現在の意味になった[1]。