かれら

日本語

代名詞

かれら【彼等】

1. 複数の男性の人物を指す三人称人称代名詞。
   • 外国人労働者や外国にルーツを持つ人々は、既にこの日本で暮らしており、共に社会を支えています。彼ら、彼女らは、人間としてそれぞれの地域で生活しています。（有田芳生、第197回国会参議院）〔2018年〕
2. 少なくとも男性1名を含む集団を指す三人称代名詞。
   • 川ぞいの温泉宿の離室に泊っている緒方新樹夫妻はすっかり疲れてしまった。彼等はお互いの生活の中から吸いとるかぎりのものを吸いとってしまっていた。（尾崎士郎「河鹿」）〔1927年〕
   • それらの研究では、母子家庭や父子家庭の家族形態や内容における家族病理的な側面が強調されるあまり、彼らを取りまく社会 的・制度的システムの不備に言及されることがほとんどなかったように思われる。（由井義通・矢野桂司「東京都におけるひとり親世帯の住宅問題」）〔2000年〕
3. 組織・団体・会社・国などの集団自体を指す三人称代名詞。
   • 例えば、言うまでもありませんけれども、このインターネット時代を迎えて、グーグル、フェイスブック、ツイッター、韓国系でございますがＬＩＮＥ、それからインスタグラム、たくさん多くのネットベンチャーが生まれてきておりますけれども、彼らのビジネスのコアに知的財産権があるのは間違いないと思います。（三宅伸吾、193回国会参議院）〔2017年〕
   • 記者会見では一生懸命お話をしたんですけれども全く取り上げていただけず、メディアが何を放送するかは彼らの選択ですから、なかなか難しいんですが。（江藤拓、193回国会参議院）〔2020年〕

用法

1. 単数形「彼」は、現代では通例は男性の人物のみを指して使う。
2. 「彼女たち」という表現は使われるが、「彼たち」という表現は使われない。

対義語

• 彼女ら

関連語

• 彼女

翻訳

英語:they,their,them