彼女ら(かのじょら)
- 複数の女性を指す三人称人称代名詞。「彼ら」と異なり、女性のみの集団を指すのに用いられる。
- この農村婦人が農業生産に従事しておる、農村生活や家庭生活の中心になっておる。彼女らは子供を育て、子供を教育する点で、非常に大切な役割りを果たしております。(津川武一、第77回国会衆議院)〔1976年〕[1]
- けれど、女流作家のものをよんで、彼女等が描く女にひどく反撥していたから、私の書くものは、たいてい女を描いていた。(久坂葉子「久坂葉子の誕生と死亡」)〔1952年〕[2]
- 「彼女ら」という語を使いつつ、女性のみではない集団を指したいときは、「彼ら、彼女ら」「彼、彼女ら」などの言い回しで表現する。
- 外国人労働者や外国にルーツを持つ人々は、既にこの日本で暮らしており、共に社会を支えています。彼ら、彼女らは、人間としてそれぞれの地域で生活しています。(有田芳生、第197回国会参議院)〔2018年〕[3]
- ミレンを残すぐらいなら別れなければ良かろうものを、つまり、彼、彼女らは悪妻とか悪亭主という世の一般の通念や型をまもって、個性的な省察を忘れたのだ。(坂口安吾「悪妻論」)〔1947年〕[4]