- 玄人も、その巧みさに恥じ入って、慌ててはだしで逃げ出すほどであると言うことから。
くろうとはだし【玄人裸足、玄人跣、玄人跣足】
- あることの専門でない人が、専門家並みに習熟していること。
- 玄人裸足な出来映え
- 達者で、器用で、何をやらせても一通りこなせるので、例えば彼の書いた新聞小説が映画化されると、文壇の常識を破って、自分で脚色をし、それが玄人はだしのシナリオだと騒がれたのに気を良くして、次々とオリジナル・シナリオを書いたのをはじめ、芝居の脚本も頼まれれば書いて自分で演出し、ラジオの放送劇も二つ三つ書きだしているうちに、その方でのベテランになってしまい、戦争中便乗したわけでもなく、また俗受けをねらう流行作家になったわけでもないのに、仕事の量は流行作家以上に多かった。(織田作之助『鬼』)