くろうと
日本語
編集語源
編集江戸期からの言葉、由来は諸説あり。
- 囲碁で上位の者が、黒石を持つことから。
- 江戸期の歌舞伎俳優の演技や人気を評した批評書『役者評判記』において、うまい役者に「吉」の文字を付したが、白抜き文字の「白吉」と黒文字の「黒吉」があり、後者が上位とされ、より巧みな者を「くろひと」と言った事に由来。
- なり立ての遊女を「しろひと>しろうと」と言ったことから、年期を経た遊女を「くろひと」と言った事による。
名詞
編集- あることに習熟し、職業として生計を立てている人ないしその水準にある人。
- 水商売を専業とする女性。商売女。
- 「あゝ、何だか眼がさえちやつて寝られねえなア……どうも、馴れねえ事はするもンぢやねえよ……」「あら、鶴石さん、貴方、遊びに行つた事はないの?」「そりやア、男だもの、あるさ。玄人ばかりが相手だ」「男は、いゝわねえ……」(林芙美子『下町』)
対義語
編集成句
編集- くろうとはだし(玄人裸足、玄人跣、玄人跣足)
翻訳
編集- 英語:professional