日本語 編集

名詞 編集

  1. 馬蹄螺(バテイラ)の別名。シッタカ貝。尻高貝。
    • シッタカ貝は、バティラというのが正式名らしい。三角の形をしたベーゴマに似た貝で塩ゆでしたその身をツマヨージで引き出し、ビールのつまみにすればモーレツにうまい。――海と溪流の豪快な釣りの旅」『オール大衆』第22巻第18号、経済通信社、1969年9月、 46頁。
    • カウンターに肘を付くと、いきなり突き出しに出てくるのがシッタカ貝。小丼に山盛り。二、三十粒もある。楊枝でほじくり出して酒を酌めば、外に菜は要らない。――秋田安正「汽車旅気まま下車 ――鉄道唱歌の旅・余話――」『月刊新自由クラブ』第7巻第65号、新自由クラブ、1982年12月、 117頁。
  2. 知ったかぶり」の略。

成句 編集

ったか(しったか)

  1. 知った事でない」の意。言うことに反発して言う言葉江戸時代の遊里語。「知ったかえ」「知ったかよう」とも言う。
    • 〔くら〕しつたかわりい酒だトちやわんへかみをあてゝ茶をほうじて居るうち――山東京伝「青傾城買四十八手」『洒落本大系』第7巻、林平書店、1931年12月、381頁。
    • 〔げび〕ざうげまきゑのくしでびんをなでつけながらしつたかむしがいゝは――山東京伝「青楼昼之世界錦之裏」『洒落本大系』第7巻、林平書店、1931年12月、716頁。
    • 喜の 今でも、方々で言うのは、知ったかさ。――山東京伝「通言総籬」『江戸小説集』上、和田芳恵訳、筑摩書房、1967年2月、99頁。