それでは
- 前の文の事実を了解した上で、さらに議論を展開することを表す。
- 老成の社会人になりきることは学生にとって、恐ろしい堕落であります。学生自らの罪ではないのでしょう。きっと誰かに、そう仕向けられているのでしょう。だから私は不憫だと言うのであります。それでは学生本来の姿は、どのようなものであるか。それに対する答案として、私はシルレルの物語詩を一篇、諸君に語りましょう。(太宰治『心の王者』1940)
- 前の文の事実からして、当然の結果であることを表す。否定的な文が続く。
- ところが、料理屋というものの多くは、酒飲み本位に工夫されているために、たいていの料理人は自分の受け持ちの料理さえ出してしまうと、後の飯がどうであろうと、一切お構いなしで帰ってしまう。それでは料理人としての資格はゼロに等しいといわれても、彼らは一向に頓着(とんちゃく)しない。理想がないからだ。(北大路魯山人『お米の話』1947)
- 前置きを終えて本題に入るときや、話題を変える時などに聞き手や読み手の注意を惹くために使う。
- 別れの挨拶。